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2025年01月02日
2024年 大晦日

今年ご縁をいただきました皆様
ありがとうございました。

一年間の無病息災を祈願する神事
「をけら詣り」八阪神社にて。

平和の願いを込めて。
元旦は上賀茂神社へ初詣。

本年もよろしくお願い申し上げます。
2024年12月30日

今年よく履いた草履のお手入れをしていたら
あら大変!かかとのゴムが減ってる!
草履が痛いとか歩きにくいと感じたことがないのは
自分の足に合わせて鼻緒をすげて貰うから
ほんと~によく歩きます。
草履の綺麗な履き方は
かかとが草履より1センチほど出て
鼻緒から指がニョキっと出ないように、
親指と人差し指の股部分をツボから少し離す。
また草履の色選びは好みにもよりますが
まず淡い色ならどんな着物にもなじみ易く
着慣れてきたら濃い色を持つといいと思います。
洋服でも靴やサンダルを選ぶように
着物に合わせて草履をコーディネート。
私の健脚に付き合ってよく歩いてくれる
草履のかかとのゴムをまとめてお直ししました。
着物と同様に大切に扱えば一生ものです。
「柾木良子の京都で着物らいふ」より
2024年12月25日

新年は着物で!
・着方
・美しい立ち居振る舞い
・コーディネート 等
・日時とレッスン内容は要相談
・2時間:¥30,000
2024年12月23日

レース着物って、見ていたより 着てみるとずっとステキ!

デザインも色合いもたくさん種類があって
コーディネートも刺繍の半襟やパールの付け衿、
帯留やレースの手袋を合わせたり
洋のテイストを自由に楽しめるよ。
紋織や紗織、絽など様々な生地があるように
レースもあっていいと思う!!

若い女子がレンタルで着ているイメージがあるけど
大人こそレースを着こなすにはGood アイテムかも!
とってもドレッシーな素材でしょ。
今回レンタル着物の市場調査もあって
レンタル店の仕組みを体験。なるほど、なるほど!
みんな着物を着てみたいのはもちろんの事
あっという間に非日常の世界観を味わうことが出来る。

レース着物の形はふつうの着物の形なので
私自身は日常的に着物を着ているから
着てしまえば体感的にはいつも通り。
コーディネート、もっと遊んでも良かったなって。

という事で学生たちと
「レースどっちがいい?パール付ける?髪飾りどうしよ~」
なんてキャッキャ言いながら
楽しくレース着物を体験したのでした 。
「柾木良子の京都で着物らいふ」より
♪今日の1曲♪♯Beyonce ♪LOVE ON TOP
2024年12月05日

お太鼓がじょうずに出来たとき、
自信を持って出かけることができますね。
お太鼓の形もさることながら
“帯の位置”もちょっと気にしてみると、、、
成人式など振袖の女性は胸高に帯を結び、
帯揚げもたっぷり見せて若く初々しい着つけ。
着物も着慣れてくると
帯の位置がすこし低くなって
着慣れて粋な感じにも見えます。
私も「楽そうに着てますね」とよく言われますが
実際 “楽”なのは帯の位置を下げるから。
(私に粋さはありませんが。。。
訪問着を着るようなフォーマルな場面は
なるべく高く。と意識しないと
つい普段は楽ちんな着方になっています。
着終わったら合わせ鏡で、
お太鼓とうしろ姿もチェックすると
安心して出掛けられますよ。
「柾木良子の京都で着物らいふ」より
2024年12月03日

純真な恋物語ですが過去に度々、
映画化やドラマ化されたので
ご覧になった方も多いかと思います。

*「爪の垢ほど」
ほんの僅かなこと。きわめて少量のたとえ。
主人公の民子を野菊と重ねたこのくだり
可憐な人柄を表わす描写がいいですね。
さて、映画はどなたの民子さんをご覧になりましたか~!
*著書「和のふるまい 言葉事典」では
映画化、映像化、舞台化された
文豪作品を中心に言葉探しをしました。
📕本の下には、
たれの部分に菊が織られている疋田絞り風袋帯
♪今日の1曲♪
民子さんを演じた一人
♯山口百恵さん ♪さよならの向こう側
2024年12月02日
著書の『和のふるまい 言葉事典』
~所作まで身にしみる 趣ある言い方〜は
明治・大正・昭和初期に活躍した文豪たちの作品を中心に
すこし古風な身体や心の動き、ふるまい言葉を収集しました。
どこに書かれているか分からない「言葉」。
ひたすら読みつづけ言葉を探す作業に約1年。

こちらの泉鏡花の作品にもたくさんの言葉が見つかりました。
文章自体が美しく、言葉なのか文章なのか。
表現に独特の世界観がありました。
こんな言葉があるのかな?と
国語辞典にも広辞苑にもなく造語もありましたが
言葉に注目した読み方もまた新しい発見でした。
「揉み手をする」など
*本の下の生地は能登上布の帯。
麻で織っているのでヒンヤリした肌触りが夏に最適
2024年11月30日
西陣織の見学へ。
大学の授業で毎学期、 学生たちと行っています。
帯を織る職人さんから
「1日に数センチしか織ることが出来ないこと、
1本の帯が仕上がるまで何カ月もかかること」など、
後継者不足や高齢化の現状もふまえ
作業を見た学生は、
卓越した技術が強く印象に残ったようです。

事前に教室で私が説明していますが…
百聞は一見に如かず、です。
京都の街は、
生きた教材がそこかしこにあり恵まれた環境ですね。

かくいう私も、 高校生のとき(京都市立銅駝美術工芸高校)
染織科の授業で、 川島織物さんへ見学に行きました。
緞帳や本つづれを織られていた光景は
今も眼に焼き付いています。

私自身も作品を織るときは デザインをもとに、
たて糸と横糸を染め、糸の長さを計る整経、
たて糸を上げ下げする綜絖と筬(おさ)に糸を通す。
横糸を杼(ひ)に準備する…など
かなりの時間と労力を要し やっと座って織り始めても
糸が切れたりすると心が折れそうになりながら「織」を学びました。
高校生でこの経験をしたことは
現在とても役立っています。
*写真は高校の実習室
「柾木良子の京都で着物らいふ」より
♪今日の1曲♪
その当時、織と向き合うとき イヤフォンから流れるのは
♯WhitneyHouston ♪Greatest Love Of All
「そよ風の贈りもの」原題:Whitney Houston
実習室を思い出す最高のアルバム!
2024年11月30日

街の景色が色付き始めると
春生まれの私ですが 深まる秋に心躍ります。
単衣の着物から 袷を身にまとったとき
身体にすこし重みを感じつつ、
秋の装いに変わっていくのが 嬉しいものです。
うっかり季節の柄を 着逃がさないように
四季の移ろいを感じながら
旬を大切にする着方は日本独特。

着物や帯に季節の模様が 描かれていなくても
帯揚げや帯締めといった小物で
季節感を取り入れるのも一つ。

インスタもファッション誌も 無かったその昔は、
自然界の色彩を着るものに 取り入れられることが
教養がありお洒落な人でした。
現代においても
景色に溶け込むように 楽しめると素敵ですね。
「柾木良子の京都で着物らいふ」より
秋草鴇色の付下げ 帯は花唐草文様の袋帯
*着物一式:私物 *着付け・コーディネート・ヘアメイク:全て本人
2024年10月24日

高校の授業が20年つづきました。
こんなに続くと思わなかった~!

“着物の魅力を知ってほしい” その一心で、
自分が着る喜びよりも、次世代に繋げることが喜びになり、
天職と思えるものが見つかった。
・・・地道で長い道のりになったけど。
若い人が着物を知らず大人になってしまうのは勿体ない。
足し算ひき算、ひらがなカタカナを学ぶように、
着物に慣れ親しんで欲しい。と、
教育機関で授業することに拘りました。
20年間で小学校から大学まで述べ7000人を指導。
大阪と東京の少年院へ慰問にも行き
現在の同志社大学とも繋がりました。

始めた当時は、
女優を辞めて東京から京都に戻ったばかりで
着物業界に知り合いも頼る人もいませんでしたが、
「今、私がやらなければ!」と持ち前の情熱&行動力で
母校の京都市立銅駝美術工芸高校にご縁をいただきスタート。
初日は高校生がどんな反応をするか、
緊張のあまり眠れなかったことを思い出します。

高校授業は、着物の魅力、京都で着物に携わる行事や人、
製造工程や職人さんの技があって着物が出来ること。
みんな熱心に耳を傾けて浴衣を着たら楽しそうで、
好感度な感想に手ごたえと励みに頑張れたのです。

京都市立美術工芸高校においては
歴代の校長先生と先生方のご理解とご協力のお陰で
継続して授業ができたことに感謝しています。

今年は同志社大学の学生が9人も手伝いに来てくれた!
これもホントに嬉しいこと♡↑と↓