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2024年12月

2024年12月30日

草履の履き方と色選び


今年よく履いた草履のお手入れをしていたら
あら大変!かかとのゴムが減ってる!

草履が痛いとか歩きにくいと感じたことがないのは
自分の足に合わせて鼻緒をすげて貰うから
ほんと~によく歩きます。

草履の綺麗な履き方は
かかとが草履より1センチほど出て
鼻緒から指がニョキっと出ないように、
親指と人差し指の股部分をツボから少し離す。

また草履の色選びは好みにもよりますが
まず淡い色ならどんな着物にもなじみ易く
着慣れてきたら濃い色を持つといいと思います。
洋服でも靴やサンダルを選ぶように
着物に合わせて草履をコーディネート。

私の健脚に付き合ってよく歩いてくれる
草履のかかとのゴムをまとめてお直ししました。

着物と同様に大切に扱えば一生ものです。

「柾木良子の京都で着物らいふ」より
2024年12月25日

プライベートレッスン受付


新年は着物で!

・着方
・美しい立ち居振る舞い
・コーディネート 等

・日時とレッスン内容は要相談
・2時間:¥30,000
2024年12月23日

レース着物を着てみたよ


レース着物って、見ていたより 着てみるとずっとステキ!  


デザインも色合いもたくさん種類があって 
コーディネートも刺繍の半襟やパールの付け衿、 
帯留やレースの手袋を合わせたり 
洋のテイストを自由に楽しめるよ。 

 
紋織や紗織、絽など様々な生地があるように 
レースもあっていいと思う!! 

若い女子がレンタルで着ているイメージがあるけど 
大人こそレースを着こなすにはGood アイテムかも! 
とってもドレッシーな素材でしょ。 
 
今回レンタル着物の市場調査もあって 
レンタル店の仕組みを体験。なるほど、なるほど!
 
みんな着物を着てみたいのはもちろんの事 
あっという間に非日常の世界観を味わうことが出来る。 
 
レース着物の形はふつうの着物の形なので 
私自身は日常的に着物を着ているから 
着てしまえば体感的にはいつも通り。 
コーディネート、もっと遊んでも良かったなって。 

 という事で学生たちと 
「レースどっちがいい?パール付ける?髪飾りどうしよ~」 
なんてキャッキャ言いながら 
楽しくレース着物を体験したのでした 。
 
 「柾木良子の京都で着物らいふ」より 

 ♪今日の1曲♪♯Beyonce ♪LOVE ON TOP 
2024年12月05日

お太鼓結びのポイント


お太鼓がじょうずに出来たとき、
自信を持って出かけることができますね。

お太鼓の形もさることながら
“帯の位置”もちょっと気にしてみると、、、

成人式など振袖の女性は胸高に帯を結び、
帯揚げもたっぷり見せて若く初々しい着つけ。

着物も着慣れてくると
帯の位置がすこし低くなって
着慣れて粋な感じにも見えます。

私も「楽そうに着てますね」とよく言われますが
実際 “楽”なのは帯の位置を下げるから。
(私に粋さはありませんが。。。

訪問着を着るようなフォーマルな場面は
なるべく高く。と意識しないと
つい普段は楽ちんな着方になっています。

着終わったら合わせ鏡で、
お太鼓とうしろ姿もチェックすると
安心して出掛けられますよ。

「柾木良子の京都で着物らいふ」より
2024年12月03日

「野菊の墓」伊藤左千夫より


純真な恋物語ですが過去に度々、
映画化やドラマ化されたので
ご覧になった方も多いかと思います。


*「爪の垢ほど」
ほんの僅かなこと。きわめて少量のたとえ。

主人公の民子を野菊と重ねたこのくだり
可憐な人柄を表わす描写がいいですね。

さて、映画はどなたの民子さんをご覧になりましたか~!

*著書「和のふるまい 言葉事典」では
映画化、映像化、舞台化された
文豪作品を中心に言葉探しをしました。

📕本の下には、
たれの部分に菊が織られている疋田絞り風袋帯

♪今日の1曲♪
民子さんを演じた一人 
♯山口百恵さん ♪さよならの向こう側
2024年12月02日

泉鏡花の歌行燈・高野聖より

著書の『和のふるまい 言葉事典』
~所作まで身にしみる 趣ある言い方〜は
明治・大正・昭和初期に活躍した文豪たちの作品を中心に
すこし古風な身体や心の動き、ふるまい言葉を収集しました。

どこに書かれているか分からない「言葉」。
ひたすら読みつづけ言葉を探す作業に約1年。

こちらの泉鏡花の作品にもたくさんの言葉が見つかりました。
文章自体が美しく、言葉なのか文章なのか。
表現に独特の世界観がありました。

こんな言葉があるのかな?と
国語辞典にも広辞苑にもなく造語もありましたが
言葉に注目した読み方もまた新しい発見でした。

「揉み手をする」など

*本の下の生地は能登上布の帯。
麻で織っているのでヒンヤリした肌触りが夏に最適